俳句誌掲載の会員作品

「俳句四季」2020年7月号掲載  
  第20回「俳句四季」全国俳句大会 

 ◆優秀賞
 亡き人を在るやうに言ふ桜時 (尾澤慧璃)

 橋を吊る鋼線の束冬来る (佐藤 久)

「俳壇」2020年7月号掲載 作品7句

「文庫結び」 尾澤慧璃

初めての文庫結びや鬼灯市
水底の影ごと掬ふ金魚かな
余所行きの着物の娘ソーダ水
鼻緒擦れの平気装ふ暑さかな
空き缶に乗せる片足百日紅
眼裏に青嶺の余韻旅枕
朝凪や産声響く助産院

(「蛮」55号に佐藤久による作品鑑賞を掲載予定です)

「俳句四季」2019年12月号掲載  作品8句

「元町通り」 佐藤 久

洋館の玻璃ひしひしと冬に入る
定位置に皇帝ダリア冬の虹
白樺の白きを残し散りにけり
水鳥の散らばつてゐる山日陰
桟橋の木目を辿る冬の虹
パン提げて帰る元町聖誕祭
道具屋のランプを吊るす年の市
数へ日や日溜りに猿ゐるばかり

(「蛮」54号に尾澤慧璃さんによる作品鑑賞を掲載しています)